はお、はやしたろうです。
今回は組織や家庭の中で、どうやったら同じ方向をむいて協働していくかということについて考えてみました。
マネジメント論でも言われていることですが、「共通の目的」を持つことが組織としてまとまって活動していくときには必要です。
ただ、この目的を設定するにはなかなか骨が折れます。
それは、関わるメンバーによって性格や動機づけの方法が全然違うからです。
そんなときに僕が実践している目的設定の方法を書き出したいと思います。
仕事編:共通の言語や敵を作る
例えば、マーケティングをやっていくでは、「数字」を共有しますが、
管理職クラスにならないと数字は上から落ちてくるだけ、というシチュエーションはよくある、よく聞く。
訓練されたメンバーであれば、それだけだとただの作業になってしまう場合があります。だって自分の役割が明確だから。
僕は数字だけではなく、その背景やチームとしてのテーマなどを言語化して伝えるようにします。
社内の場合、数字を達成することにフォーカスしがちですが、その数字がどうやって設定されているのかを認識することは重要です。
会社の中でチームがどの立ち位置にいて、数字を達成することがどの部分に寄与するのか。
その背景があるから、各々の役割を遂行する意味が出てくる。
背景を理解して、テーマやスローガンを設定すること(言語化
すること)で、メンバーの方向性がひとつになって、結果としてまとまりが出てきます。
また、あまりやりたくないことですが、共通の敵を作ることもメンバーがまとまる方法として挙げられます。
それは社内でも社外でもいいのですが、メンバーが共通の敵(競合)を持つことはモチベーションとしてときに大きい力を持つことがあります。
「どうやってその敵に勝つか or 負けないか」は敵の行動を観察、分析、予測、実行することをチーム内で分担することにも繋がります。
あまりやりたくない、といったのは社内でこれをやると空気が悪くなるから。営業とマーケで対立することをしばしば経験してきましたけど、非常に後味が悪い。結果として成功がついてきて、握手で終われたからいいものの、失敗してたりしたら責任の擦り付け合いになっていたと思います。それこそ悪手です。
家族編:将来の夢を共有する
家庭内での協働については、失敗と成功があります。
成功例:嫁さんがスランプから脱出
成功例は、嫁さんが仕事で悩んでいて、スランプになっていたとき。
個人事業主でまだ花開いていないとき、周りから取り残される感覚に襲われたそう。
嫁さんが「自分はダメだ」「努力は報われない」といった感情に押しつぶされそうになっていたとき、二人で将来の夢について話しました。
将来「どんな家庭にしていきたいか」や「仕事でどうなりたいのか」といったテーマで過去を振り返りながら、悩みを棚卸し。
この時間は会社員の僕にとっても貴重な時間でした。
仕事・家庭の理想的なバランスは、日々の時間が流れていく中で忘れがち。
どうしても足元の今を必死に駆け抜けることに必死になってしまうことも多々あります。
そこで個人として、夫婦として、それぞれが思う将来の夢を共有。
すると、目線が今ではなくて、先を向くことができました。
自転車を乗るときに遠くを見るようなものです。前に進むことを意識することで、現在陥っている些細な問題を「些細である」と認識することができるようになります。
結果、嫁さんはスランプを抜け、人前に立つ機会に恵まれるようになりましたし、僕自信も責任のある立場になりメンバーを持つまでになりました。
成功例として、今でも時折二人で将来の夢を語り合うことにしています。
失敗例:自分の親と。
僕は親との失敗例が多いです。
印象的なのは高校生の時、進学について。
その当時、僕は美容師になりたかった。
コミュニケーション能力はそれなりにあると自覚していたし、技術を磨くという状況に身をおくことが楽しみだった。自分が当時通っていた美容師さんが「人が喜ぶ顔を見れることが生きがい」と言っていたのにも感銘を受けていました。素敵な仕事だと。
だけど、親は猛反対。「今の時代大学に行くことが普通である」と言われました。(美容師は専門学校へ進学する)
両親ともに自営業だったのですが、美容師という職を手にすることが自分たちの息子には難しいと思ったのでしょう。
もしかしたら専門卒や美容師に対して軽蔑していたのかもしれません。
親の心子知らず、という言葉があるように僕には理解できませんでした。(今でもそうですが(笑))
泣いて反抗しましたが、僕の心は折れました。今考えればなぜに貫けなかったんだろうと思います。
将来の夢について語っても、それを納得させるだけの調査も、経済力も、努力も、プレゼン能力も、なにもかもが足りなかった。
夢を共通に持つことができなかった。
ひとつ言えることは、今振り返ることができて糧になっているということ。
失敗は成功の素。
この失敗についてはケリが付いているし、自分がされなかった「応援」を人にできている今がある。
共感、共有、共愉は人生を彩るスパイス
長くなりましたが、「共」にすることは、人生においては刺激になるものです。
夢でもいい。
趣味でもいい。
時間でもいい。
なんでもいいです。共にできれば。
注意するべきは他人に強制しないこと。
共にできるレベル(パーソナルスペース)は人によってそれぞれということは、しっかりと認識しましょう。
共にしたいと思っても、価値観を押し付けないようにしましょう。
どうしても伝えたい事というのは、伝えたい欲求が強く出てしまいがちです。
「どうしてわかってくれないの!!!」と感情的になってしまうこともあると思います。
そういうときこそ、一度深呼吸して。
相手の話に耳を傾けて。
どうやったら楽しめるのか、考えてみましょう。そこに答えがあるはずです。