葬儀、に参列する。
どんな顔で行けばいいんだろう。
とりあえず喪主を頑張っている、これからも少しの間忙しくなる幼馴染の労いか。
そういう星の下なのか、小さい頃から周りで亡くなる人が多かった。
なので寺、神社の作法をそれなりに知っている。
なんだか嫌な予感がしていて。
出れなかった電話の着信履歴が幼馴染。
折り返したらお父さんが亡くなったことを聞く。
まじかぁ。
嫁に葬式行ってくるわと伝えるとなんで?っていう。お前が幼馴染の事、嫌いなのは、わかってるけど、マジで頭きた。理屈じゃねー。
疲弊した声を無理に明るくしているのを聞いてもそんなことが言えるのか?
血も涙もねーのか。
死に対しては享受する。
ただ辛そなやつに励ましくらいするだろう。
そういう態度に出ることに驚き。
たぶん、俺も嫌われればそういう態度で見送られるのだろう。
死は隣り合わせだ。
周りは凹む。
その周りができることなんて限られてるが、やるか、やらないか、ならば俺は迷わずやるを選ぶ。
それで少しでも支えになれば。いい。
死の周りは生だ。
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